プロゲーマーになりたい人必見!プロの『タイプ』を解説

はじめに

eスポーツのプロが続々と誕生しており、国内のプロ選手は1000人以上になるのではないかと言われています。どのプロも膨大な時間を費やし上達していることに違いはありませんが、努力で実力をつけてきたプロや、突出したゲームセンスを持ち合わせているプロなど様々なタイプがいます。ここでは、プロ選手のパターンを紹介していきます。

どんなタイプがあるの?

プロになっている選手は、やはり人より秀でているポイントがあります。大まかに分類すると、「努力タイプ」「感覚タイプ」「頭脳タイプ」の3タイプに分けられます。それぞれ強みがが違いますが、どんな特徴があるのでしょうか?

努力タイプ

努力も才能のうちと言うように、一般的な練習時間とは比にならないほど膨大な時間を練習に費やす選手が、努力タイプに分類されます。ひたすら1人で練習し、1日12時間以上練習する人もおり、圧倒的な知識と経験を武器として戦います。幅広い引き出しを持ち合わせているので、チームメンバーと合わせて攻撃を仕掛けるといったチームプレイが得意です。また、格闘ゲームなどの1人でプレイするゲームにも向いていると思われ、ひたすらパターンを体に覚えさせていくといった「ときど」選手のような硬派なプレイヤーが多い印象があります。

感覚タイプ

プロの中には、型破りなプレイスタイルで、良い意味で常軌を逸している選手がいます。これは感覚タイプの特徴です。もちろん基礎を熟知しているからこそですが、その中で崩して良い部分、ダメな部分をしっかり感覚で掴んでいます。曲がり角から急に人が飛び出してくると驚くように、規格外のプレイをされると急な対応は難しいものです。そういった奇想天外な動きに強みがあるのが感覚タイプのプレイヤーです。ただ、チームメンバーもその動きについていけないといった弊害が出てきてしまう可能性があるのも事実です。チームゲームに応用するためには、時間をかけてメンバーと合わせていくことが必要になります。

頭脳タイプ

相手の思考を完璧に読んだり、効率的な練習をする選手は頭脳タイプの特徴です。チームゲームでは相手の作戦を裏をかく理にかなった作戦を遂行することができ、格闘ゲームでは相手の攻撃を予測し避け、攻撃を当てるタイミングを図る。また、「Shadowverse」といったカードゲームにも通用するでしょう。特にサポートに徹すると実力を発揮すると思われ、味方の思考が届かない部分を補うといった視野の広さを持ち合わせています。このことから、あらゆるゲームで力を発揮することができるのが特徴です。実際に、FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームから、カードゲームへ転向した選手も存在します。

タイプ別選手紹介

努力タイプ

ときど選手

日本国内に留まらず、世界で名を馳せる格闘ゲームのジャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者。京大学を卒業しており、ときど選手の著書である「世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0」ではときど選手の努力が綴られている。

ときど選手は「ストリートファイターV」や「鉄拳7」など、様々な格闘ゲームで活躍している選手です。海外大会へ積極的に参加する姿勢や、東大卒さながらの理詰めを極めたプレイスタイルが特徴で、日本を代表するプロゲーマーの一人です。

感覚タイプ

Dep選手

「OVERWATCH」「PUBG:BATTLEGROUNDS」「VALORANT」など、数々のゲームでトッププレイヤーとして活動。昨年のVCT 2021: Japan Stage 3 Challengers 2ではプロチームであるREJECTの選手として出場し、グループステージ1位でPlayoffsに進出。現在はZETA DIVISIONのVALORANT部門で活動中。

Dep選手は数々のゲームでトッププレイヤーとして活動してきた選手です。「Overwatch」「PUBG: BATTLEGROUNDS」では日本代表を経験しており、PUBGを引退してすぐREJECTのVALORANT部門に所属し、VALORANTでもトッププレイヤーとして活動しています。ゲームの基礎がしっかりしていることは間違いありませんが、抜群のゲームセンスを持ち合わせています。

頭脳タイプ

Rumoi選手

日本テレビ傘下のプロスポーツチーム「AXIZ」の「Shadowverse」部門に所属し「RAGE Shadowverse Pro League」へ出場。デビューシーズンに勝率100%を記録し、2019-2020シーズンでチームを初の年間優勝に導くなどの成果を残す。

Rumoi選手は、「Shadowverse」で活躍されている選手です。チーム内では構築を担当しており、幅広い知識とそれをどう運用していくかを考えなければいけない重要な役割を担っています。周りの選手より秀でた頭脳を持つRumoi選手は、Shadowverseのプロリーグである「RAGE Shadowverse Pro League19-20」でチームを優勝に導くなどの圧倒的な強さを見せつけました。

まとめ

いかがだったでしょうか。どのタイプにも共通するのは、とにかく基礎が大切だということでしょう。その上で、自分のタイプを磨くことで厳しい世界で勝ち残っています。あなたがどのタイプかは、努力を続ければいずれ分かってきます。そのタイミングでこの記事を思い出し、数をこなし経験を積むのか、感覚に身を任せるのか、とにかく考えながらプレイするのか、進むべき道を選択してみてください。

【筆者プロフィール】
ryto(りと)
元プロeスポーツプレイヤー
ゲーム歴:9年
主にプレイするゲーム:「PUBG:BUTTLEGROUNDS」「VALORANT」「Apex Legends」など
チーム歴:Ace1,AXIZ
Twitter:https://twitter.com/ryto_ggwp

 

関連記事一覧